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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆ の過去のお話(鳥類1)


話を入れ替えた折、削除した過去の分のお話です。






           
 淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に 幾夜寝ざめぬ 須磨の関守
チドリ

「淡路島から通ってくる千鳥の、悲しげに鳴く声に、
いく夜目を覚ましたことだろうか。この須磨の関の番人は。」

源兼昌の作。淡路島と海峡をへだてた所にある、須磨(現在の兵庫県)で
寂しくくらしたという、「源氏物語」の光源氏の気持ちになって詠んだそうです。



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 燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや
小人物?スズメ

小人物には、しょせん大人物の志は理解出来ないというたとえ。
燕雀(えんじゃく)はツバメやスズメなどの小さな鳥から小人物、
鴻鵠(こうこく)は大きな鳥から大人物のことを表します。

 鶯(ウグイス)鳴かせたこともある
鳴かされた?ウグイス

今でこそ年老いてしまったが、若い頃はこれでも、枝から枝へと移るウグイスを梅の枝に止めさせて鳴かせるように、
若い男たちにもてはやされた魅力たっぷりの頃もあったという、年長女性の懐古の言葉です。


 鵜呑み(うのみ)
鵜呑みはあぶない!

人の意見を何の疑いもなく信じて受け入れてしまう事をいいます。
その文字の通りに鳥の「鵜(ウ)」は魚をかまないで飲み込むことから来ているのです。
そのせいで鵜(ウ)はノドまで入った魚を人間(鵜飼)に横取りされてしまいます。



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 あし引きの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝ん
夫婦が離れて寝る?ヤマドリ

「私は片時もあなたと離れずにいたいと思うのに・・・。
 (夜はオスとメスが、谷を隔てて離れ離れに寝るという)
 ヤマドリの長く垂れ下がった尾のように
 この私もまた、長い長い夜をあなたと離れて
 一人さびしく寝るのだろうか。」

作者は柿本人麻呂。7世紀末〜8世紀初にかけて活躍した宮廷歌人、36歌仙の一人で歌聖と仰がれています。
人麻呂には、密かに思いを寄せる人がありましたが、その人は帝に仕える人でした。愛していることが知れたら重い罪に問われてしまうので、そのことを悲しんでこの歌をつくったそうです。

ヤマドリは俳句や和歌等にもうたわれる、わが国固有のキジ科の特産種で、本州・四国・九州の山間地に生息します。全身赤銅褐色で、特に雄の尾長は目をみはる美しさです。

 鶴の一声
鶴の一声 一声しか鳴かないツルの鳴き声は、他の鳥と比べてひときわ大きくて他を圧倒しています。
そこから、衆人の千言を一声で鎮めるような優れた者の声や、多くの人を否応なしに従わせる有力者や権威者の一言をいうようになりました。


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 一富士・二鷹・三茄子(いちふじにたかさんなすび)
一富士二鷹三茄子

いわゆる初夢に見ると縁起の良いものとして有名ですが、この3つが縁起良いといわれた理由としては、次の二つの説が有名です。

●富士は一番高い霊山・鷹は一番強い鳥・そして茄子は「成す」に
 繋がるということから。
●徳川家康の出身地である駿河の国で自慢できるものとして、家康自身が
 この三つのことをを常日頃言っていたから。

余談ですが、これには続きがあり、「四扇・五煙草・六座頭」となっています。

 鳶(トビ)が鷹(タカ)を生む
ヒヨッコ誕生

トビは平凡な鳥。タカは立派な鳥のたとえ。平凡なトビが立派なタカを産むと言うことから、平凡な親が優れた子供を産むこと。また、親より子供が優れていることをいいます。


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 家鴨(アヒル)も鴨(カモ)の気位
歩くアヒル

それほどでもないものが、気位(きぐらい)だけは高く持っていることのたとえです。

 ニワトリ鳴かずとも朝は来る
ニワトリ

ことさらに自分の力を誇示して、自分がいなければ事は決してならないなどという人を諷している、インドのことわざです。
朝はニワトリが鳴いたからやってくるのでなく、夜の次には必ず朝がきます。
大自然の理法に余人の力が及ばないのは明白だということです。

 鳩に豆鉄砲
シラコバト

驚きのあまり、目を丸くしてきょとんとしているようす。
ハトの顔つきに例えた言葉。


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 鶴九皐(ツルきゅうこう)に鳴き、声天に聞こゆ
「九皐(きゅうこう)」は奥深い沢という意味。
ツルがどんな奥深い沢で鳴いても、その声は天に届くということから、
優れた人物はどんなところに隠れ住んでいても、
必ず人の知るところとなる、ということです。
鶴の一声
 上見ぬ鷲(ワシ)
鷹飛1

鳥類の王、ワシは他の鳥を恐れず眼下の獲物をねらうだけで、上からの攻撃を警戒する必要は無いことから、何も恐れず悠々としています。

そこから、だれはばからず傲慢に振る舞うことや、それができる高い地位、身分のことをいいます。

 烏(カラス)の行水
カラスの行水


烏(カラス)が水浴びする時間はとても短いことから、入浴時間がすごく短いこと、すぐに風呂から出ることをいいます。

行水(ぎょうずい)=たらいに水を入れて、体を洗うこと。


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 風見鶏(かざみどり)
風見鶏

寺院の塔の上や建物の屋根などに取りつけてあるニワトリをかたどった風向計。
ニワトリであるのは、雄鶏が警戒心が強いことから魔除けの意味もあり、また、キリスト教の教勢を発展させる効果があるから、ともいわれています。
俗に、定見をもたず、周囲の状況を眺めて都合のよい側にばかりつく、時流に合わせることの巧みな人のたとえでも用います。

 若いツバメ
若いツバメ

女性から見て年下の恋人の事を「若いツバメ」といいますが、もとは平塚雷鳥(らいてふ)に端を発しています。
青鞜社を結成し、女性解放、婦人参政権要求などの運動を開始した平塚雷鳥ですが、年下の洋画家と恋に落ちてしまった為、彼女を慕って集まったメンバーは大騒ぎになりました。
年下の洋画家は平塚雷鳥の運動を尊重し身を引いたのですが、このとき雷鳥に宛てた手紙に
「静かな水鳥たちが仲良く遊んでいるところへ一羽のツバメが飛んできて平和を乱してしまった。若いツバメは池の平和のために飛び去っていく」
と書いてあった事から、この言葉が流行語になったそうです。しかし結局この二人は別れる事は出来ず、結婚をしたのです。


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 白鳥の歌
ハクチョウ

死に瀕したハクチョウは、最も美しく歌うと古来から伝えられています。
そこから、ある人の最後につくった詩歌、歌曲などをいうようになりました。


 雉撃ち(キジうち)
キジが逃げる しゃがんで用を足す、排せつ行為をさす山登り仲間の隠語です。
そのときの神妙な表情と格好が、茂みから首だけ出してキジを狙う狩人に似ている、というのが語源のようです。
男女の区別で「雉撃ち」「お花摘み」といったり、大小の区別で「大雉」(オヤ雉)「小雉」(子雉)と表現し、オナラを「空雉」というのもあるようです。


 ジンクス(jinx)
アカゲラ

因縁のように思う事柄。縁起。本来は縁起の悪い物事をいいます。
ジンクスは、縁起が悪いものを意味する英語「jinx」が語源ですが、これは、魔術に用いるキツツキ類の名をさすギリシャ語に由来するそうです。


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 立つ鳥後を濁さず
トリさんのお引越し? バイバ〜イ!
よその土地や場所にうつるときは、あとが見苦しくないように、今までいたところや、していたことをちゃんとかたずけてから、離れるように、というたとえ。
鳥のようなものでも飛び立った後は汚さないようにする、ということから。
これからはちょうど引越しシーズンですね。
ヒトもトリに負けないよう “立つヒト後を濁さず・・・”。

 闇夜に烏(カラス)、雪に鷺(サギ)
闇夜烏雪鷺

はっきり判別できないことのたとえ。
真っ黒な闇夜に真っ黒なカラス、真っ白な雪の中に真っ白なサギでは、形も色も分からないということから。



 めじろ押し
メジロ

「めじろ」は鳥のメジロ。メジロが木にとまるとき、体をくっつけて押合うように何羽も並ぶ習性をもっています。
そのようすから、子供が一列に並んで押し合い、列外に押し出された者が列の端について押す遊戯を「めじろ押し」というようになり、さらに転じて「多くのものがすき間なく並ぶこと」という意味になりました。


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 crane:クレーン(ツル)
折鶴

crane(クレーン)は鶴、動詞になると「起重機で持ち上げる」になります。建設現場や荷揚げ港で利用される「クレーン」はその形が鶴の首に似ていることから名付けられたものです。
ちなみに蛇口のことを「カラン」といいますがこちらもオランダ語の kraan:クラーン(ツル)が語源です。

 鳩首(きゅうしゅ)
アオバト シラコバト

人々が集まって額を付け合うようにして、相談をすることをいいます。
この鳩は集まる、集めるの意味です。
鳩首協議、鳩首会談などの使い方をします

 足元から鳥が立つ

鳥は離れていても人が近づくと敏感にさとって逃げます。
鳥がまったく思いもよらず足下から飛び立つことから、
自分の近くで思いもしなかったことが起こること。
また、急に思い付いたように
慌てて物事をし始める様子のこともいいます。



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 逢い戻りは鴨の味(あいもどりはカモのあじ)
愛もどり あいもどり鴨 愛もどり

よりを戻した男女の仲は、肉の中でも特に美味とされたカモの肉のような味わいだということから。
一度別れた男女の仲が元に戻ると、その仲は前より一層細やかになるということです。

 烏(カラス)と鳥(トリ)
カラス&トリ 漢字の「烏(カラス)」は「鳥(トリ)」と似ていますが、違いは横線が一本入っているかいないかだけです。
この一本線は目の部分にあたりますが、カラスは顔まで真っ黒で瞳がはっきり見えません。
それでこの部分に線を書かない、ということなのです。

 名にし負はば いざ言問わむ 都鳥 我が思ふ人は ありやなしやと
ミヤコドリ(ユリカモメ)

「川のほとりで遊んでいる鳥が都鳥と呼ばれるならば、
 その名前のように都のことを知っているだろう! 
 それならば尋ねてみよう、都鳥よ。
 私の想うあの方は元気でいるのかどうか、と。」

在原業平が旅の途中、墨田川の岸辺で遥か都のことをしみじみと偲び、詠んだといわれる歌。
都鳥は東京都の鳥であるユリカモメの別名です。



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 能ある鷹は爪を隠す(のうあるタカはつめをかくす)
大鷲

「能」と言うのは能力や才能のこと。
優れている鷹はするどい爪を隠していることから、本当に素晴らしい能力や才能を持っている人はそれを見せびらかしたりしないということです。


 スワローズ
ヤクルトスワローズ

プロ野球チームのヤクルトスワローズは、かつては国鉄が所有する球団でした。
国鉄時代にチームの愛称を考案中、「燕(スワロー)」と「コンドル」の二つの案があったのですが、やはり鉄道は「混んどる」よりは「座ろう」の方が良いだろう、ということで「スワローズ」が採用された、との伝説があります。 

 鳥取(とっとり)
鳥取県

水鳥が多く集まったこの地に、鳥を捕獲することを仕事とした、朝廷の鳥取部が住んでいた。その場所が「鳥取造」と呼ばれたことに由来するといわれる。


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 雀(スズメ)百まで踊りを忘れず
踊るスズメ

幼い時に身につけた習慣や若いときの道楽の癖は、年をとっても直らないものだということ。

 コウノトリが赤ちゃんを運んでくる
コウノトリ

コウノトリを国鳥としているドイツ辺りがその話の源となり、伝承がヨーロッパ始め世界中広がり知れ渡ったと考えられています。

コウノトリの飛来地のドイツの中北部では、家の屋根や教会の屋根など町中のいろいろなところでコウノトリの姿をいつも目にしていた人々にとって、コウノトリが赤ちゃんを連れてきてくれるという話は生活の中でごく自然に生まれてきたものなのかもしれません。

ウクライナ北部やベラルーシ東南部、ポーランドのカシューブ地方にもコウノトリが赤ん坊を暖炉の煙突から落とし入れてくれるという伝説があります。

 あの声で 蜥蜴(トカゲ)食らうか ホトトギス
ホトトギス

江戸時代の俳人宝井其角の句。

美しい声で鳴くホトトギスが、まさかトカゲを食うとは驚いたものだという意味で、人は見かけによらぬもので、外見と中身がひどく違って驚かされることがあるということです。


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 青い鳥
青い鳥

身近にありながら気づかない幸福のこと。
幸福を招くという青い鳥をチルチルとミチルの兄妹が捜し求めたが、実は自分たちの家の鳥かごにいたという、メーテルリンクの童話劇「青い鳥」から。 なお、劇中の鳥はハトです。

 鴨の水掻き(かものみずかき)

水に浮かぶ鴨はのんびり泳いでいるように見えるが、水の中では絶えず足で水を掻いでいます。
一見気楽そうに見えても、人にはそれぞれの人知れぬ苦労があるというたとえです。

 鴨が葱をしょって来る

カモにネギがあればすぐに食べられます。
お人よしが人にうまいことをさせる材料を持ってやって来るということです。
「鴨葱」と略することもあります。


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 雁字がらみ

雁が空を群れて飛ぶ時、斜め十文字に隊を組む習癖があるので、それが鍵のように交錯することもあります。
人を縄で縛るときも、肩から腰へ斜めに縛ることがあり、左右交差させたりします。
そこから、このような身動きできないような束縛、制限のことをいうようになりました。

 鵜の目鷹の目

鵜は水中で魚を探すのに都合の良い鋭い目を持ち、鷹は空中から獲物を探すのに適した鋭い目を持っている。
転じて、一般に、自分の利益になるようなことを異常なまでにうかがっていることをいう。
う〜〜ん、こうはなりたくない・・・・・

 手品に出てくる白いハト

手品に出てくるハトはどうして白ばかりで他の色のハトがいないのでしょうか。
それは、手品師が服の下にハトを隠しておくのに、普通の白いハトではなく、ギンバトという白い種類のハトをつかうからです。
ギンバトはおとなしく、体が小さいので隠しやすいが、羽を広げると普通のハトのような大きさに見えるのです。


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動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、


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