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◆ 動物に関る言葉のミニ辞典 ◆

愛する動物たちに関るいろいろな、お話・ことわざ・俗語・言葉・事物・由来等、20のお話。 2つのお話を入れ替えました。 2024/04/14
[ 話を入れ替えた際、削除した過去のお話はこちらです ]

new  改竄(かいざん)
2024
04/14
つまらないネズミ 文書の文字、語句などを改めなおすことや書きかえることですが、現在では不当に利益を得るために、自分の都合のいいように書き換えることをいいます。
ネズミの動作に対するイメージに由来し、「ネズミがこそこそ巣穴に入るように、文書にこっそり文字を入れたり消したりして書き換える」という発想から生まれたと考えられています。
は、穴と鼠に分解することができます。
そこでネズミが巣穴に入ることを表すのが、その本来の意味だとされています。
竄が「かくれる」「のがれる」「食い荒らす」といった意味はここから来ています。

new  魚を焼くと猫が来る
2024
04/14
イタリアのことわざ。
いい話があると、それに便乗し横取りしようとする人があるから気をつけろという意味です。
魚好き猫

  居候は犬にも可愛がられよ
居候犬 居候は非常に立場が弱いので、その家の飼いイヌにも好かれておいた方がよいということです。 イヌは家族の一員として扱われることが多く、居候がイヌにも可愛がられるということは、その家庭やコミュニティーにおいて受け入れられているということです。

 蛤女房
蛤女房蛤女房蛤女房 蛤女房蛤女房蛤女房 昔々、ある海辺で漁夫の男が漁をしていると、とても大きなハマグリが獲れました。しかしこの大きさまで育つのは大変だったろうと思い、海へ逃がしてやりました。
しばらく後男のもとに美しい娘が現れ、嫁にしてほしいと言いました。男の妻となった娘はとても美味しいダシのきいた料理を作り、特に味噌汁が絶品でした。 しかし妻は、なぜか料理を作っているところを決して見ないよう、男に堅く約束させたのです。
しかし男は、どうすればこんなうまいダシがとれるのかと好奇心に負け、ついに妻が料理をしているところを覗いてしまいました。何と、妻は鍋の上に跨がって排尿していました。
男は怒って妻を追い出した。妻は海辺で泣いていたが、やがて元の姿を現しました。それはかつて男が命を助けた大ハマグリでした。そしてハマグリは海へと帰っていきました。


  鹿苹之歓(ろくへいのよろこび)
鹿苹之歓
平和の中で、お客さんを集めて宴会を行っていることのたとえです。
苹(へい)とはよもぎの意味で、シカが平和な野原に集まって
みんなでよもぎの葉を食べる姿からきています。

 驚喜するウサギ
ウサギ24ウサギ24ウサギ24 タイのことわざです。 
喜びに目がくらんで周りが目に入らなくなった人を揶揄する言葉です。

 清水に魚棲まず
清水のサカナ 水が清らかすぎると、サカナも隠れる所がないので棲みつかないということから。
あまりにも心が清らかで欲のない人は、かえって人に親しまれないということです。


 鳥は木を択べども木は鳥を択ばず
木を選ぶトリ トリはどのような木にとまろうかと選ぶことができますが、木の方ではどのトリをとまらそうとすることはできません。 同様にヒトには居住の地を選ぶ自由はあるが、地に住むヒトを好き嫌いする自由はないということです。
また、臣には君を選ぶ自由はあるが、君には臣を選ぶ自由がないということでもあります。

 寒立馬(かんだちめ)
寒立馬 寒立馬 寒立馬 青森県下北半島尻屋崎周辺に一年中放牧されているウマのことで、寒風吹きすさぶ雪原でじっと立っている様子が、カモシカの「寒立ち」に似ていることからこういわれます。

厳しい冬にも耐えられるたくましい体格の馬であり、
南部馬の系統で足が短く胴が長くてずんぐりしており、
おとなしくて寒さに強く、農耕馬として飼われていました。

  海千山千
海千山千 海に千年、山に千年住んだ蛇はリュウになるという言い伝えから、経験を積んで世間の裏表を知り、したたかになることや、そのような人をいいます。

  鯨鯢(げいげい)の顎(あぎと)にかく
鯨鯢 クジラに食われそうになること。海で危険な目に遭って命を落としそうになることのたとえです。
「鯨鯢」とは「クジラ」のことで、それぞれの漢字が、雄のクジラと雌のクジラを示すものなのです。また「顎」とは「あご」のことです。

  旅の犬が尾をすぼめる
尾振犬 自分の家や縄張りの外に出ると尻尾をすぼめてイヌが大人しくなるということです。
家の中では威張っていたり態度が大きい人が、外に出るととたんに大人しくなることのたとえに使われます。

  結構毛だらけ猫灰だらけ
猫灰 地口といわれる江戸時代の洒落言葉で「大いに結構だ」を意味する言葉遊びのことです。「け」の音と「だらけ」で語呂を合わせています。
ネコと灰は、冬の間中火鉢の近くにいることが多いため関連づけられています。

 牛は角を見て買い、人は言を聞いて用う
牛は角 ウシは角によってその良否がわかるように、人の良否はその語り口や内容によって分かるものだということです。

  鼠と猫が仲良くなると八百屋は破産
八百屋の鼠 アラブのことわざ。
ネズミは八百屋にとって天敵ですが、その天敵の猫がいる限り堂々と悪さは出来ません。 しかし、ネズミと猫が仲良くなってしまうと、そのバランスが成り立たなくなり八百屋が破産してしまうということです。

  鯉口を切る
鯉口 刀を鞘からわずかに抜き緩めた状態のことで、すぐ抜刀できるようにしておくことを意味する表現です。
いざという時に備えて構えをとる、臨戦体制に入る、といった意味で用いられることもあります。
鞘の口がコイの口のような楕円形をしていることに由来します。

  犬一代に狸一匹
犬一代に狸一匹 猟犬のようにずっと獲物を探し回っているイヌだとしても、タヌキのような大物を捕まえることができるのは、一生にたった一匹であるという意味から生まれた言葉です。
人がチャンスに巡り会えることはめったにない、ということです。

 鳥肌
鳥肌 皮膚が、トリの毛をむしり取ったあとの肌のようにぶつぶつになることやそのような肌のことです。
急激な寒さや恐怖などが原因で、立毛筋という筋肉が反射的に収縮しておこります。また、不快感を示すなどのような意味でも使われます。

 分福(ぶんぶく)茶釜
分福茶釜
群馬県の館林市に実在する茂林寺に伝わる民話です。
昔々、ある一人の貧しい男性がワナにかかったタヌキを助けてあげました。その夜、タヌキは男性のもとへやってきて、お礼に自分が茶釜に化けるからそれを売ればいいと言いました。あくる日、男性はタヌキが化けた茶釜をお寺の和尚さんに売りました。和尚さんは茶釜を持ち帰り、さっそく水を入れて火にかけました。すると「あ、あちち。あつーい!」タヌキはあまりの熱さに耐え切れず、半分もとの姿に戻ったまま男性のところに逃げ帰りました。そしてタヌキはこんな提案をしたのです。「茶釜が曲芸を披露するお店を開こう。」そうして、タヌキは毎晩お客さんの前で綱渡りをやってみせました。茶釜が綱渡りをする、といううわさはたちまち人々の間に広まり、お店は大盛況!楽しんでいるお客さんを見て、タヌキは大喜びです。もちろん、貧乏だった男性も大金持ちになりました。しかし茶釜に化けたタヌキが、もとの姿に戻ることは二度とありませんでした。そして福を分け与えるという意味で分福茶釜と名付けられました。

  塗り箸で海鼠を挟む
ナマコ 塗り箸でヌルヌルしたナマコはなかなか掴めません。
そこから無意味な骨折りや無駄な努力をいいます。






動物に関る言葉のミニ辞典作成に際し、以下を参考にさせていただきました。
三省堂:広辞林、TBSブリタニカ:ブリタニカ国際大百科事典、角川書店:新国語辞典、小学館:新選漢和辞典、大修館:漢語新辞典、 三省堂:デイリーコンサイス英和辞典、川出書房:日本/中国/西洋/故事物語、動物出版:ペット用語辞典、 実業の日本社:大人のウンチク読本、新星出版社:故事ことわざ辞典、学習研究社:故事ことわざ辞典、Canon:国語/和英/英和/漢和/電子辞典、



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